ネットワーク接続不具合の対処法(システム管理者向け)
こんにちは!スキマです。
SEとは言っても社内のネットワーク環境やパソコン管理もしているため、
ユーザーからいろいろな問い合わせを受けます。
例えば、インターネットが繋がらないとか、パソコンの電源が点かないとか
社内で使用しているシステムにログインできないなどなど。
今回は経験が浅いシステム管理者や、自分で解決したい方に
ネットワーク不具合の簡単な対処法をご紹介したいと思います。
意外と簡単に解決できるネットワークトラブル
「ネットワークが繋がらないんだけど直してくれる?」
本当に良くある問い合わせです。
ネットワークの接続不良は様々な原因で起こり得ます。
でも意外と簡単な理由で接続できないことが多いのです。
ここで記載するのは一例です。
そして結構これで解決できることが多いです。
とりあえず試すネットワークトラブルの解決策
ネットワークに繋がらないのは周りの人も?
まずは隣の人もネットワークにつながらないかを確認しましょう。
ご自分のPCだけつながらない場合は、ネットワークというよりも、使用しているPCの問題です。
お隣さんのPCもトラブっている場合は、ネットワークの問題として見ていきます。
LANケーブルはしっかり接続されていますか?
単純にLANケーブルがLANポートに差さっているか、
LANポートのLEDは光っているかを確認しましょう。
LANケーブルがしっかり差さっているのにLEDが光らない場合は
HUBの電源は入っているか確認しましょう。
また、HUBの再起動をするだけでもネットワークに繋がるようになることがあります。
pingは通りますか?
LANケーブルに問題がなければ、通信を見ていきます。
他の機械と通信ができるかを確認するために以下のコマンドを
コマンドプロンプトで入力します。
※コマンドプロンプト:Winキー+R で開く画面に「cmd」を入力してEnterを押すと
画面が開きます。
この時に確認するのは、どの範囲までpingが届くのかです。
障害を切り分けるため、近くのパソコン等のネットワークにつながっている機器から疎通確認していきます。
「他のパソコンには届いたけど、ファイルサーバーには届かなかった」となれば
ファイルサーバーのネットワーク障害かな、と推定できます。
IPアドレスの設定は正しいですか?
pingが全く通らなかった。
そんな時はIPアドレスが正しく設定できているかを以下コマンドで確認してみましょう。
ipconfig -all
IPアドレスが自動取得の場合、DHCPの割り当て範囲いっぱいまで使われているかもしれません。
DHCPサーバーを確認してみましょう。
使用していないIPアドレスがあれば解放しましょう。
固定IPアドレスを使用している場合、他の人が同じIPアドレスを使用しているかもしれません。
コマンドプロンプトでIPアドレスを使っているパソコンを確認できます。
nbtstat -A <IPアドレス>
ループしていませんか?
ループとは、簡単な例だと、2つのHUBが2本のLANケーブルでつながっている場合に起こる障害です。
この状態だと、データの通信が2つのHUB間を常にぐるぐる回ってしまい、通信不能になるのですね。
ネットワーク構成にもよりますが、ループガード付きのHUBを使用していれば
会社全体への影響はないはずです。
接続不具合が出ている人の周りでLANケーブルを新たに繋げた人がいないかを確認し、ループ状態になっていないかを確認しましょう。
以上に書いた対策で、多くのネットワークトラブルの問い合わせは解決できています。
もしトラブルが起きたら試してみてください。
ネットワークトラブルは様々な要因でおきますが、ここで書いたことでお役に立てれば幸いです。