iFree8資産バランスとeMAXIS8資産均等型の比較と基準価格推移(2016年12月)
こんにちは、スキマです。
私が毎月積み立てている投資信託の「iFree8資産バランス」とライバルファンドである「eMAXISバランス(8資産均等型)」の基準価格推移を比較してみました。どちらも国内外の「株式」「債権」「不動産」に8等分(12.5%)ずつ投資できるファンドです。
まずは2つのファンドについて少しご紹介します。
iFree8資産バランスとeMAXISバランス(8資産均等型)について
運用会社
iFreeシリーズの運用会社は大和投資信託です。eMAXISシリーズの運用会社は三菱UFJ国際投信です。
投資対象
どちらも同じように1つのファンドで国内外の「株式」「債権」「不動産」に投資できてしまいます。
具体的には
<株式>
1.国内株式
2.先進国株式
3.新興国株式
<債権>
4.国内債券
5.先進国債権
6.新興国債権
<リート(不動産投資)>
7.国内リート
8.海外リート
の8資産となります。
信託報酬
信託報酬で両者には大きな差があります。iFreeは驚きの年率0.23%です。eMAXISは0.50%なのでiFree8資産バランスは半分のコストで運用できます。コストは低いに越したことがないので信託報酬で比べるとiFree8資産バランスの勝利ということになりますね。
悩みどころ
ただ、単純に信託報酬が低いiFreeにすれば良いのかというとそういうわけではありません。インデックスファンドには基準となるベンチマークが存在します。iFree8資産バランスとeMAXISバランス(8資産均等型)の組入ベンチマークでは新興国株式部分に違いがあり、そのベンチマークの違いにより株式部分でどの国に投資するかに違いが出ています。
iFreeの場合はFTSE RAFIエマージング インデックスの指数を採用しており新興国13か国364銘柄で構成、ここには韓国が含まれません。eMAXISはMSCI エマージング マーケット インデックスを採用していて新興国13か国364銘柄で構成、ここに韓国が含まれます。MSCIにおける韓国の比率は約15%となっており、中国に次いで2番目です。韓国が新興国部分に含まれない点は結構大きいかと思いますね。国際分散という点でも構成国の多いMSCIの勝利と言えそうです。
信託報酬が半額である「iFree8資産バランス」を選ぶか、新興国株式部分が気になるから「eMAXIS8資産均等型」にするか悩みますね。私の場合は、新興国株式比率は1割程度なので、そんなに気にしなくても良いかと考えiFreeにしました。
iFree設定日からの基準価格推移比較(2016/12/16現在)
本題の基準価格推移をグラフにしました。3つのグラフを用意しています。
1.それぞれの基準価格の推移
以下のグラフはiFree8資産バランスファンドの設定日からの基準価格の推移を表しています。eMAXISは既に何年も運用されていますので基準価格は高く、それぞれの線が離れているため、少しわかりにくいですね。でもなんとなく似ている動きをしているような気がします。
2.iFree8資産バランスの基準価格をベースにした推移の比較
以下はiFree8資産バランスの9月8日時点の基準価格にeMAXISの基準価格を合わせた時の推移です。これを見ると11月24日まではiFree8資産バランスの方が上回っていますが、その日を境に逆転していますね。バランスファンドだと何が原因で資産に影響を与えたのかを分析するのが難しいところが難点ですね。この2者の場合は先進国リートと新興国株式でベンチマークが異なるので、そこで何か差が出たのかもしれません。深くは分かりません...それ以外に原因があるかもしれません。
3.リターン比較
次のグラフは、9月8日の基準価格をベースにリターンがどのように推移してきているかを表してみました。リターンで見るとiFree8資産バランスが好成績のようです。ここからわかるのは、大きくプラスに動いているのはアメリカの次期大統領選挙でトランプ氏に決まってから、毎日のように伸びていることです。9月8日の投資に対しては現時点では約8%のリターンが出ていますが、12月1日で投資していたものは勿論リターンは小さくなります。株価や投資信託の基準価格が低いときに多く投資できていれば高騰時に大きな利益になって返ってきます。
これからもリターンで勝っているiFree8資産バランスに投資をしていこうと思います。現在の高騰価格で買い付けることになっても、毎月一定額積み立てるドルコスト平均法によって買付額の平準化がされるので長期投資なら気になりません。もちろん安い方がいいのですが。
もし今回記事にしたファンドで迷っている人がいて、参考になれればと思います。もちろん投資は自己責任で。